寒い冬はお肌も乾燥しがち。
乾燥肌対策には手軽に手に入る保湿剤を購入する方も多いと思います。
<冬は保湿剤!①>では、乾燥肌に有効な保湿剤の種類と役割、目的に合った一般的な選び方について調べてみました。
保湿剤には色々ありますが、推奨されている使用方法はどこを調べても概ね共通しています。
今回は、乾燥肌対策としての保湿剤を使用するベストなタイミングや、効果的な塗り方についてまとめてみました。
保湿剤は入浴後5分以内に塗るのが効果的
入浴後は皮膚が水分を吸収しているため、直後に保湿剤を塗ることで皮膚にフタをしてしまうことができます。お風呂から上がって、体を拭いたらすぐに保湿剤を塗るようにしましょう。お風呂上がりに素早く保湿剤を塗るのが一番効果的です。
顔や体を洗った後、特に入浴後は、お湯や石鹸によって皮脂が洗い流されてしまっているため、放置をすると皮膚の乾燥が進んでしまう可能性もありますからね。
もちろん「お肌が乾燥しているな」と感じたときにも塗るとさらに効果が上がりますので、携帯用の保湿クリームやローションをすぐに手の届くところにおくのも良い方法だと思います。
クリームタイプ?ローションタイプ?
保湿剤には、軟膏のほかにクリームやローションなどもあります。
下の表はそれぞれの特徴と長所・短所についてまとめられたものです。
これはステロイド外用剤について説明されたものですが、保湿剤についても同様のことが言えると思います。

ワセリンなどの保湿軟膏は「ベタついて気持ち悪い」という方も多いですね。
クリーム→ローションと形状が柔らかくなるに従い、ベタつきが少なく塗りやすくなっていますので、季節や自分の好みに合わせてそれらを試してみるとよいでしょう。
お風呂上がりなど手早く全身に塗りたいときにはローションタイプがオススメです。
ただしクリームに比べると保湿力は低くなりますので、乾燥しやすい部分は重ね塗りが必要になるかもしれません。

ちなみに、アトピーさんだったうちの次男の場合、皮膚科ではじめに処方されたのはヒルドイドソフト軟膏でした。小さいうちはそれでよかったのですが、体が大きくなると軟膏を塗るのもなかなか骨が折れるように(^_^;)
なので皮膚科の先生が途中から伸びの良いローションに変えてくれました。それ以来ずっとローション使用。お風呂上がりにも素早く塗れて、助かりましたよ😊
保湿剤の塗り方〜皮膚のシワに沿って横方向に!
ここでぜひ知っていただきたいのが、保湿剤の広げ方!
急いで体中に塗ろうとして、縦方向にパーッと広げてしまっていませんか?
スキンケアの際には、下の図のStep02のように、皮膚のきめに沿って横方向にくるくると、手のひらで広げるようにしましょう! そうすることで角質層に浸透しやすくなります。


上の図は全身に塗る際の保湿剤の広げ方です。
アトピー性皮膚炎のスキンケアのサイトに載っていました。
体のシワに沿って、横方向に、となっていますね。
これは私が数年前に職場で受けたスキンケアの研修でも、講師の先生がおっしゃっていたことです。
皮膚科の世界では当たり前のことでも、意外に知らないものだな、と思ったことを覚えています。
まとめ
今回は保湿剤を使用するベストなタイミングや、効果的な塗り方について調べてみました。
・お風呂から上がって、体を拭いたら5分以内に保湿剤を塗るようにするのがベスト
・軟膏・クリーム・ローションにはそれぞれ長所・短所があるので、それを知った上で季節や好みに合わせて選ぶと良い
・保湿剤は皮膚のキメに沿って横方向に手のひらでくるくると広げるとしっかり浸透する
ぜひ試してみて下さいね。
保湿剤の種類や塗り方については、ハンドクリームなどにも応用できそうです。
ただし手の場合は、「しっとりさせたいけどベタつくのはちょっと」とか、「水仕事するからつけてもすぐに取れる」「香りが強くて好みのものがない」などなど、商品も多いけれど悩みも深くて、ピッタリのものを見つけるのは余計に難しいかもしれませんね。
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