お子さんの小学校時代の思い出がたくさん詰まったランドセル。
卒業後も「なんとなく捨てられなくて取っている」ということも多いかと思います。
そんなランドセルを「リメイク」するサービスがあるのはご存知ですか?
ランドセルリメイクを取り扱っているところは、ランドセルメーカーや革細工専門店、リメイクショップなど、意外にたくさんあります。
詳しくはこちらの記事も参考にされて下さい。
とはいえ、保存状態によっては「リメイク不可」として受け付けてもらえない場合があるのも事実。
リメイクできないランドセルは?
引用:ランドセルリメイクとは?後悔しないしないための基礎知識|ランドセルのフジタ
ひび割れが酷い、カビが生えている、素材が著しく劣化しているなどの場合、リメイクができない可能性があります。
また、素材によってはリメイクが難しい場合もあります。
依頼前に工房に相談し、リメイクの可否を確認しましょう。

「卒業して何年も経ってるんだけど、ダメかな?」
「結構傷だらけになっちゃってるけど、諦めるしかない?」
結論。
諦めるのはまだ早いですよ!
リメイクショップの中には「古いランドセルでも対応可能」と謳っている工房が複数存在するんです。
今回はそんなボロボロランドセルのリメイクを相談できる工房について調べてみました。
ボロボロのランドセル、どうやってリメイクするの?
リメイクショップを調べていると、古いランドセルの加工方法にはいくつかパターンが有るようです。
1.傷んだ部分に修理加工を加えてリメイクする
2.傷んだ部分と自社の皮革や裏打ち素材を併用してリメイク品を作る
3.傷んだカブセを使用せず、他の部分で作れるものに加工する
以下、この分類に沿ってショップを紹介していきたいと思います。
1.修理加工を施してリメイク
ランドセルリメイクrural
こちらはランドセルリメイクの専門店。
残念ながら人工皮革のランドセルの場合は10年以上経つと全くリメイクできない事が多いのですが、本革の場合は加工可能なケースが多く、こちらのショップでは最も古いもので40年前のランドセルの加工を行ったことがあるそうです!
(下の画像はその際の商品とのこと。40年前のものとは到底思えないですよね😳)

保存期間の長いランドセルの場合、もちろんそのまま使えるわけではありません。
多くの場合加工前の革のケアが推奨されており、いずれも追加料金がかかります。
・裏面貼替(3,500円)
ほとんどのランドセルは裏側の内装がひび割れしているケースが多ので裏側を革に貼り替えます。
・ミンクオイル加工(3,500円)
縫製するときに針の穴から裂けていくのを防ぐためにたっぷりのミンクオイルを3日間浸透させます。
別料金はかかりますが、思い入れのあるランドセルが美しく蘇るための技術料、というところかも。
古い本革のランドセルをどうしてもリメイクしたい!という方向けです。
いずれにせよ、状態に不安がある方や卒業後5年以上経過している場合は無料で確認してもらえます(送料は自分で負担)ので、検討してみてはいかがでしょうか。
リトルアイランド楽天市場店
こちらではミニランドセルのリメイクを扱っています。
クラリーノでも、本革でもOK。


![]() | 思い出のランドセルを小さくリメイク ミニランドセル(ケース付) 価格:10680円 |

そして、傷んでいる場合でも追加料金を払うことでリメイク可能です。(お勧めはしないらしいですが笑)
もちろん、こちらから送ったランドセルの状態確認後に連絡メールが入りますので、細かい相談はそれからになります。
「ミニランドセルを飾るだけでいい」という方はこちらを選んでみては。

ミニランドセルを作ったあと、余った部分でキーホルダーなども注文可能。
追加アイテムは割とお手頃な価格なので、余裕があれば一緒に作ってもらっても良いかもですね。
アイテム | 本体のみ | ケース付き |
---|---|---|
ミニランドセル | 9,880円 | 10,680円 |
ミニミニランドセル | 8380円 | 9,080円 |
プチミニランドセル | 7,380円 | ー |
キーホルダー | 800円〜1,400円 | ー |
パスケース | 1,600円 | ー |
楽天市場|ランドセルリメイク工房 花鯨

こちらは楽天市場でランドセルリメイクを取り扱っているショップです。
セット商品から単品まで、比較的リーズナブルな価格でリメイク可能。
![]() | 【往復送料無料よりもお得♪】ランドセルリメイク ミニランドセル 二つ折り財布の選べる5点セット♪ 卒業祝い プレゼント ギフト ミニチュア 愛知県 名古屋 価格:15800円 |

HPには<リメイク品購入時の注意事項>としてセルフチェックの方法を詳しく説明してあります。https://item.rakuten.co.jp/hanakujira/c/0000000118/?l-id=shoptop_shopmenu_shopcategory_7
そして、劣化の進んだランドセルについてはミシンを使用せずに仕上げる「壁掛け時計」へのリメイクが推奨されています(ただし職人不足のため現在は注文できません)。
それでもなお他のリメイク品への加工を希望する場合は「お痛みランドセル料金」を別途払い、さらに通常の約3倍の時間がかかる、と注意書きがありました。通常でも半年〜1年かかるものが多いのに、です。

これだけ念を押されると、流石に「ここにお願いしよう」とはなりにくいですね(^_^;)
「どうしても」という場合には問い合わせてみて下さい。
2.傷んだ部分と自社の素材を併用してリメイク
Leather Studio Third

「出来ないとは言わない」をモットーに、熟練の革職人が素材・見た目・使い勝手にこだわって日々制作を行っているレザースタジオサード。
クラリーノや合皮製のランドセルはもちろん、ひび割れや痛みのあるランドセルもリメイク可能です。
こちらはレザークラフト専門店なので、
・自社の革(全8種60色以上)
・縫い糸(全30色)
・金具(用途に合わせて多様な種類と色を用意)
等々の様々な素材を併用することで、ボロボロランドセルの使えるところを最大限活かした製品にリメイクしてくれます。
[実際の事例はこちら]https://leatherstudiothird.com/




裏はイタリアンレザー使用

どれもおしゃれで素敵ですね!
この他、キーケース、パスケース、各種財布、ポーチなどなど様々な加工の例が挙げてありました。
ネットショップで販売されているアイテム以外にも、フルオーダーでのリメイクにも対応しているそうですよ^^
料金は見積もりしないとはっきりわかりませんが、リメイク以外の商品から類推すると高級感は否めません。
ちょっと高くてもスマートで長く使えるものを、とお考えのかたにピッタリです。
リメイクを考える方向けに見積もりとお問い合わせが無料でできるようになっています。
その後も実際に制作に入る前に十分に打ち合わせができるようになっているので、まずはHPから問い合わせてみて下さいね。

K&K BROTHERS

本格革財布等革物製造通販のショップで、ランドセルリメイクも扱っているK&KBROTHERS。
被せの部分から作成できる商品は22種類にのぼります。
このサイトは商品画像が豊富。
ランドセルのどの部分を使用するかとか加工例も複数載せており、リメイク品をイメージしやすいHPになっています。
本革・人工皮革どちらも申し込み可能で、価格も「革製品ならこのくらいかなー」と思えるくらいの範囲です。
傷んだランドセルについても申し込みの際の注意点がかなり細かく記載してありました。

<注意点より抜粋>
◼︎当店でもリメイクを始める前に毎回ランドセル蓋、幼稚園バッグを折り曲げヒビが入らないか、またランドセル、幼稚園バッグの端に縫い糸穴を開け、穴がヒビ割れないか確認後に作業を始めさせていただいております。この時にヒビ割れが酷く、他の商品に変更をせざるえない場合、またリメイク自体が不可能な場合は、ご連絡をさせていただいております。
◼︎ランドセル蓋、裏面のほうがボロボロの場合でも表面に上記のような条件のヒビ割れが入らなければリメイク可能です。(別料金等ございません)
◼︎・・・・
注意点を確認後HPから注文し、ランドセルを送付。
状態を確認して「リメイクできない」「商品の変更が必要」等があれば適宜連絡が入ることになります。
一つのランドセルから何が作れるかの具体例や、ランドセルの送料を安くする方法まで画像付きで案内されていました!
他のショップを検討する前の入門編としてまずこちらのHPでいろいろ予習してみてもいいかも^^


3.傷んだカブセではなくその他の部分を使用する
K&K BROTHERS
前出のK&K BROTHERSですが、蓋がダメでもその他の部分を使用してリメイクする商品を紹介しています。(その部分のみ切り離して送れば、送料も節約できることに!)。
「使える部分だけ残したい」「できるだけリーズナブルに」とお考えの方に最適。
もちろんカブセから作れる商品と同時注文も可能です。
・肩紐のバックルを再利用
ランドセルのバックル+自社の牛革でベルトを二本まで作製(1本3,900円)。
長さは80cm・90cm・100cm・110cmから選べます。
・ランドセル横の金具を再利用
給食袋などを引っ掛ける金具+自社の牛革でキーホルダーを作製(1個2,380円)。
金具の数だけ製作可能。

まとめ
ボロボロのランドセルをリメイクできるショップを調べてみました。
古いランドセルの加工方法にはいくつかパターンが有るようです
1.傷んだ部分に修理加工を加えてリメイクする
2.傷んだ部分と自社の皮革や裏打ち素材を併用してリメイク品を作る
3.傷んだカブセを使用せず、他の部分で作れるものに加工する
1の場合、あまりに古いと修理加工に別料金と相当の時間が必要となります。
ボロボロだけど、どうしてもそれじゃないとダメというこだわりがある場合の選択肢になるでしょう。
2の場合はできるだけ傷んでいない部分を選び、ショップの素材も併用して今後の使用に耐えるものにリメイクしてくれる、という感じ。
ご紹介したショップは2つとも革細工専門店なので多少値段は張りますが、作るものを選べば納得できる仕上がりになるのではないでしょうか。
3はランドセルの革を使わず、金具やバックルといった部品を活かしてリメイク品を作る方法です。
その部分だけ切り取って送れば送料も安く済むので、料金はかなり抑えられると思います。
予算をかけたくない場合のリーズナブルな選択肢、ということになりますね。
以上、ご参考になると幸いです😊

うちの場合は3人共クラリーノの黒でした。
普段の扱いが雑だったため(下の二人はランドセルの上に座ったりしてました笑)リメイクを考えることもなく卒業してほどなく処分しましたが、もしいま子育て中なら2の革専門店で、1点か2点選んでちょこっとリメイクしてもらうかもです^^
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